お花見と免許返納

もうすぐ免許返納するという方に、お花見に誘って頂きました。


運転は好き。

お友達を誘って、いろんなところに行きたい。

でも、家族が心配するから、返納することを決めた。


そう話してくれたSさんが、先生は取手に来てから、あんまり市内を見物していないだろうからと、誘ってくれたのでした。


そう言われてみると、たしかに私は「必要なところ」にしか行っていませんでした。

ホームセンター、スーパーマーケット、役所、郵便局、病院。

観光気分で、市内を見て回ったことはありませんでした。


Sさんが最初に案内してくれたのは、とある公園。

城跡らしく、小高い丘になっていました。


丘を登っていくと、芝生の広場があり、それを囲むように満開の河津桜。

5~6人の男性グループが、レジャーシートを敷いてお花見をしていました。


私達も、少し離れた場所に陣取って、お弁当を頂きました。


河津桜は、染井吉野よりも桃色が濃く、早咲きです。

私は、久しぶりに持ち出したミラーレス一眼カメラで、桜を撮りました。





お弁当を食べて、次に向かったのは、カタクリの群生地。


片栗粉の原料であったカタクリは、昔はどこの里山にもあった普通の植物でしたが、環境の変化と盗掘などで、いまでは希少種になっています。


案内していただいた場所も、ボランティアグループが管理する里山で、大切に保全されていました。




Sさんは社交的で明るく元気。

私が治療院でイベントを開くときには、お友達を呼んでくださったりして、今風に言えば地域のインフルエンサー的な方です。


いろいろな楽しい所をご存知で、この季節にはあそこ、次はこっち、というふうに、お友達と出かけられていました。


しかし、いよいよ運転からの卒業。

心中は、とても寂しいと思います。



取手市は、土地の高低差が大きく、道路のアップダウンがなかなかすごいところです。

生活道路も細く、自転車や徒歩では危ないと思うところがたくさんあります。


そんなところなので、免許返納をためらう高齢者は少なくありません。

Sさんも、相当悩まれたそうです。



都市部であれば、バスの本数も多く、歩道も整備されていて、いわゆるバリアフリー化が進んでいて、それほどの不便を感じないかもしれない。


でも、少し田舎の方では、車は生活必需品となっています。

私は大田区からここに越してきて、たくさんの高齢者とお話し、そう思っています。



Sさんの決断は立派だな、と思いながらも、なにか良い方法はないだろうかと考えます。

返納した人へのタクシー券の補助とか、電動自転車の購入補助とか。

税収が伸びない現在では、なかなか難しいかもしれませんね。



今回、Sさんとお友達には、とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。

とりあえず、来年のこの時期は、同じ場所を私が車でご案内しようと決めています。


「公的扶助」が望めないなら、自分たちでなんとか。

それもこれからの暮らしの知恵なのだろうと思います。



マッサージを通じてできた「つながり」が、他のところでも活かせたら、と考えています。

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