ビフォー・アフター

新取手駅徒歩8分、地域密着型かかりつけ治療院のみうらマッサージ治療院です。
本日は、ビフォー・アフターの写真について、お話ししたいと思います。
上にあげた写真は、本日ご来院になった患者さんの、施術前後の姿勢を撮ったものです。
こちらの患者さんは70代女性の主婦で、現在も家事全般をきちんとこなしていらっしゃる方です。
主訴は、背中(腰)が伸びないので、洗濯物を干すときに辛い、お勝手に立っていても、脚の後ろ側が痛くなってしまう、これを何とかして欲しい、とのことでした。
他にも痛い箇所はいくつもありましたが、姿勢改善で連鎖的に良くなることも期待できると考え、まず「まっすぐ立てる」ための施術を行いました。
姿勢の改善を可視化するために、写真を撮らせていただきました。
左が施術前、右が施術後です。
左右の写真で手の位置が違ったり、厳密に条件を整えて撮影をしていませんが、これは、患者さんに気をつかわせないためです。
特段の指示をせず、自然に撮って、このようになりました。
施術後、腰が伸びて、姿勢が良くなっています。
カメラの撮影時刻を見ると、
左の写真(施術前) 8:45
右の写真(施術後) 8:50
となっています。
たった5分しかたっていません。
ご本人の感想は、「あれ?立ちやすいねぇ」でした。
最近、私たちの業界では「時短施術」なるものが流行っていて、噂によると1人の患者さんの治療に10分しかかけない施術家先生もいらっしゃるとか。
たしかに、上の写真を見ると、これで治療を終えてもいいような気がしてしまいます。
しかし、そうではない、と私は思っています。
この写真からわかるのは、この患者さんの症状が「手技によって改善する可能性がある」ということです。
骨の変形や、関節の強直などが原因であれば、このような変化は見られません。
写真を患者さんに見ていただいて、希望を持って「これから一緒に治していきましょうね」という確認をするために撮った写真、ということになります。
慢性症状の患者さん(特に姿勢が関係する方)の治療は、「戻り」との戦いです。
そう、一時的に治っても、戻るんです。
だから、ここからが戦いの始まり。
この写真は、成果を見せるためではなく、可能性と希望を示すための写真。
患者さんが治療に前向きになること、「この先生と一緒に治そう!」と思ってくださることは、その後の治療効果に大きく影響します。
さて、この方の場合、このあと約50分、脚と腰を中心とした施術を行いました。
体の話、世間話などをはさみながら、体に負担がないように、ゆっくりじっくり施術させていただきました。
「あー、そこ痛いけど気持ちいいねえ」
「効くねー」
「気持ちいいねー」
という言葉のままに、気づいたら時間オーバーしてました(笑)。
帰り際、「先生にあえてよかったよ」というお言葉をちょうだいしました。
私も、同感です。
でもまだ始まったばかりだから、最終回みたいに言わないでほしい(笑)。
これからも、患者さんとのコミュニケーションを大切に、一緒に治していく治療院であろうと、改めて思いました。